みなさん、こんにちは!クラケンと申します。
前回まで、資産運用を少額から始めたい、という方向けに米国株投資の魅力、そしてその買い方の一つとして、個別株投資についてわかりやすく解説させていただきました。
※参考:
資産運用!少額から始められる米国株の買い方と3つの魅力
資産運用!少額から誰でも始められる米国株の買い方【個別株編】
今回は、もう一つの選択肢である「ETF」について解説していきます。
ETFも、少額から資産運用を始めたい方にとっていい選択肢になるんじゃないかな~と思うので、ぜひ最後までご覧ください!
資産運用!少額から誰でも始められる米国株の買い方【ETF編】
まず、そもそも「ETF」とは何か、というところからカンタンにご説明します。
ETFとは、
Exchange Traded Fund
の略で、日本語では、「上場投資信託」と呼ばれます。
あなたは、投資信託、という言葉を聞いたことはないでしょうか。
投資信託とは、簡単に言うと、
証券会社や運用会社などの金融機関にお金を預けて、金融機関にいる投資のプロたちが、そのお金を使って、自分の代わりに運用をしてくれる、
という金融商品です。
極端に言うと、金融機関にお金を預けておけば、自分はほったらかしでも勝手に運用してくれます。(ただし、当然、「手数料」が発生します。)
ETF(上場投資信託)は、この「投資信託」の中でも、株とかと同じように市場で取引されている投資信託で、株などと同じように市場が動いている間、常に価格が変わります。(ちなみに、通常の投資信託の場合は、その価格が決まるのは1日1回です。)
そして、ETFも、先日ご紹介した個別株の場合と同様、少額から始めることが可能です。
(ちなみに、日本の投資信託も数百円から始められます。※参考:Nisa・つみたてNisaとは?-豊かな人生をめざして-)
これが、ETFです。
ETF(上場投資信託)の種類について
次に、ETFの種類について解説していきます。
ETFには、大きく2種類のタイプがあります。
- インデックス型
- アクティブ型
この2つのタイプについて、簡単に説明しようと思います。
インデックス型
- 特定の指数(S&P500や日経平均株価)に連動する運用方法で運用される
- 手数料が安い傾向がある
- どちらかというと中長期な資産運用・資産形成に向いているものが多い
アクティブ型
- 特定の金融商品(株、債券、コモディティなど)に対して、プロが積極的に売買を行って、指数よりも高い利回りを狙う商品
- 手数料は、インデックス型に比べるとやや高い傾向にある
- うまくいけば、短期的に大きな利益が期待できる場合も
インデックス型とアクティブ型には、このような特徴があります。
どちらも一長一短があり、あなたの状況や目指すものによって選ぶべき商品は変わってきます。
ただ、「長期的に、じっくり少しずつでも資産運用していきたい」という方には、個人的にはインデックス型がいいのではないかと思います。
長期的な資産形成にはインデックス型ETF
なぜ少額から始めて、じっくりコツコツ資産形成をしていきたい方におすすめなんでしょうか。
いくつか理由がありますが、以下のようなものがあります。
- 指数の成長に投資することで、長期的な資産形成を狙える
- 時間的な分散投資を行うことでリスクを抑えられる可能性がある
- 手数料を抑えることで長期的に資産の目減りを軽減できる
順番に説明していきます。
指数の成長に投資することで、長期的な資産形成を狙える
指数の成長に投資する、とはどういうことか、具体的に説明していきます。
まず、次のチャートをご覧ください。
これは、以前、米国株投資の魅力をお伝えしたときに紹介したS&P500という指数の長期チャートです。
インデックス型のETFの代表的なものに、VANGUARD S&P500 ETF (VOO)というETFがあります。
これは、このS&P500を構成する銘柄でポートフォリオを構成することで、S&P500指数に連動するように運用しているETFです。
つまり、このVOOというETFを購入すると、S&P500そのものに投資をすることができ、S&P500が成長(上昇)すると、それに連動して自分の資産も成長する、ということです。
先ほどのチャートをご覧いただくと、S&P500はこれまでのところ右肩上がりの成長を見せています。
インデックス型のETFに投資することで、この成長そのものに投資をすることができ、長期的な資産形成を狙うことができます。
このS&P500という指数は、ざっくりいうとアメリカ企業トップ500社です。つまり、S&P500に投資することで、
アメリカの成長そのものに投資することができる
ということです。
これが、インデックス型ETFのメリットの一つです。
時間的な分散投資を行うことでリスクを抑えられる可能性がある
時間分散によってリスクを抑えられる可能性がある、とはどういうことでしょうか。
例えば、今世界を襲っているコロナウイルスですが、その影響により昨年3月から4月は、S&P500も大きく値を下げ、その後、徐々に値を上げてきています。
このコロナによる暴落の最中にVOOを買うことができた人は、その後の上昇の恩恵を受けて大きく利益を上げているでしょう。
しかし、実際は、ベストのタイミングで買って、ベストのタイミングで売るということは誰もできません。できたとしてもまぐれです。
あの投資の神様ウォーレン・バフェットでさえも不可能です。
具体的な例で考えてみましょう。(投資資金5万円と仮定)
- 5万円をどこかのタイミングを狙って、1回で全額投資
- 5万円を5回に分けて投資
この2つの場合を考えると、1の場合、タイミングを見誤れば、全額丸々損する可能性があります。もちろん当たれば大きく利益を上げることができますが。
一方、2の方は、5回のうちどこか1回で大きく当てることができても、1の場合ほど大きな利益は得られないですが、逆にどこかの1回で大きく失敗しても、他の4回でそこそこの結果を得られる可能性があります。
あなたならどちらを選びますか?
それぞれのリスク許容度などによっても変わりますが、そこそこの利益でいいから大きく損をせずに少しずつコツコツ着実に資産を築いていきたい、という方にとっては、2のパターンの方が、堅実な方法と言えるのではないでしょうか。
これが、時間分散でリスクを抑えられる可能性がある、ということになります。
手数料を抑えることで長期的に資産の目減りを軽減できる
最後に、インデックス型ETFのメリットとして、手数料の低さを挙げたいと思います。
あなたは手数料が意外と大きいということをご存知でしょうか。
一度シミュレーションをしてみましょう。
利回り5%の2つの商品があり、毎月5万円を10年間投資する、と仮定します。2つの商品は次のような内容です。
(シミュレーションには、楽天証券のツールを使用:楽天証券 積立かんたんシミュレーション)
- 利回り5%。手数料 0%
- 利回り5%。手数料 1%
この2つの投資をシミュレーションすると、このような結果になります。
手数料が1%高い(=利回りが1%下がる)だけで、約40万円の差が出るんです!
これって、大きいですよね!しかも、長期になればなるほどこの差は開いていきます。
なので、時間をかけてコツコツ投資をしていくのであれば、なるべく手数料の安い商品に投資をする、というのは自分の資産を大きくするうえで、重要なことと言えます。
その点、インデックス型ETFであれば、一般的に手数料が安い傾向にあり、長期投資に向いている、と言えます。
まとめ
では、最後にまとめたいと思います。
今回、米国株への投資方法のひとつとして、ETF(上場投資信託)への投資、についてご紹介しました。
まず、ETFには、2種類のタイプがあります。
インデックス型
- 特定の指数(S&P500や日経平均株価)に連動する運用方法で運用される
- 手数料が安い傾向がある
- どちらかというと中長期な資産運用・資産形成に向いているものが多い
アクティブ型
- 特定の金融商品(株、債券、コモディティなど)に対して、プロが積極的に売買を行って、指数よりも高い利回りを狙う商品
- 手数料は、インデックス型に比べるとやや高い傾向にある
- うまくいけば、短期的に大きな利益が期待できる場合も
そして、僕が思うに、「長期的に、じっくり少しずつでも資産運用していきたい」という方には、インデックス型のETFの方がおすすめです。
その理由は、
- 指数の成長に投資することで、長期的な資産形成を狙える
- 時間的な分散投資を行うことでリスクを抑えられる可能性がある
- 手数料を抑えることで長期的に資産の目減りを軽減できる
の3つでした。
これから米国株への投資を始めてみよう、という方はETFも検討されてみてはいかがでしょうか。
おすすめのETFの情報やその他注目銘柄の情報、株で豊かな人生を目指す方法など、詳しく知りたい方は、モトリーフールなど、無料の専門サイトもあり、非常にわかりやすく株の知識や経済の知識を勉強できるので、活用されてみてはいかがでしょうか。僕もよく読んでます!
※参考:モトリーフール
ここまで、米国株投資の魅力について、ご紹介させていただきました。
次回以降、さらに実際の買い方や米国株の注意点なんかもご紹介できたらと思っていますので、お楽しみに!
では、本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もまたよろしくお願いします!
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