みなさん、こんにちはクラケンと申します。
みなさんは、ウォーレン・バフェットという人物はご存知でしょうか。
言わずと知れた世界一の投資家で、投資の神様と呼ばれる人物です。
そんな彼の投資手法を学んでみたい、と思ったことがある方も少なくないと思います。
今回は、そんな投資の神様、ウォーレン・バフェットの投資法について書かれた本を紹介しようと思います。
バフェット流投資法12の原則で富を築く
今回ご紹介する本は、
「株で富を築くバフェットの法則[最新版]」(ロバート・G・ハグストローム著、小野一郎訳)です。
<こんな人におすすめ!>
- すでに株式投資をやっている人
- これから株式投資を始めようと考えている人
- 投資の神様ウォーレン・バフェットの投資法を学びたい人
<この本を読んでわかること>
- バフェット流投資法がどのように作られたか
- バフェット流投資法の12の原則と9つのケーススタディ
- 株式投資で見るべきポイント
バフェット流投資法<本書の概要>
本書の目次は、下記の通りです。
- 第1章:世界最高の投資家はどのように生まれたか
- 第2章:バフェット流投資の原点
- 第3章:12の原則で事業を買う
- 第4章:9つのケーススタディで学ぶバフェットの投資法
- 第5章:バフェットのポートフォリオ管理
- 第6章:バフェットの投資心理学
- 第7章:投資に必要な忍耐力
- 第8章:なぜバフェットだけが偉大な投資家になれたのか
著者のロバート・G・ハグストローム (Robert G. Hagstrom)氏は、世界最高の投資家ウォーレン・バフェットを20年以上にわたって研究し、自身が運用するファンドで、「バフェットの法則」に基づく投資法を実践して、好成績を収めている方です。そのほかの著書に、「バフェットのポートフォリオ(ダイヤモンド社)」などがあります。
この本の中から、僕が学んだことを一部ご紹介します。
バフェットの投資法<12の原則>
本書によると、バフェットの投資法は、全部で12からなる原則で構成されています。
それは、
- 事業に関する3つの原則
- 経営に関する3つの原則
- 財務に関する4つの原則
- 市場に関する2つの原則
の12原則です。
その中からいくつかだけご紹介します。
シンプルで、理解できる事業かどうか
事業に関する原則として、「シンプルで、理解できる事業か」という点が挙げられています。
バフェットは、株式を保有するということは、その企業の一部を保有していることと同じであり、企業の買収と株式投資は、本質的には同じである、と言います。
みなさんの中で、実際に企業を買収したことのある方がどれぐらいいらっしゃるかわかりません。(僕もそんな経験はありません笑)
ですが、もし仮にどこかの会社を買う、と考えたら、
- その会社がどんな事業をしているのか
- その事業は、どうやって儲けているのか
- その企業がどんな産業に属しているのか
といったことを知らずに、その会社を買おう、という気になるでしょうか。
もっと身近な例で考えると、例えば、みなさんが誰かに数十万、数百万円の大金を貸す場合を想像してみてください。
- その人がどんな性格の人なのか
- なんの仕事をしているのか、そもそも安定した収入があるのか(返す当てがあるのか)
- 何にそのお金を使うのか
こういった情報が何もない状態で、「知り合いが大丈夫って言ったから」というような理由でその人に大金を貸そうという気にはなりませんよね。
しかし、株式投資では、そのようなことが結構起こっているようで、テレビや雑誌などで、有名な投資家や証券アナリストがオススメしていたから、という理由だけで株を買う、という人も少なくないのではないでしょうか。
バフェットは、株を買うことと企業を買うことを同じと考え、自分の大切な資金を預ける会社が、どのように儲けているかをしっかり理解したうえで、投資をするように、と言っています。
そして、それを実践するには、なるべくわかりやすく、シンプルな事業を行っている会社に投資するのがいいと言えます。
企業の本質的価値とは
バフェット流投資法では、企業の本質的価値は、「事業から期待される将来のオーナー利益の総額を適切な割引率で割り戻したもの」とされています。
すみません、もう少しわかりやすく説明します。
まず、オーナー利益について。
本書では、オーナー利益とは、純利益と減価償却費から設備投資と予想される追加運転資金を差し引いたものを指しており、ざっくりしたイメージだと、事業から生み出された利益から企業のオーナー(=株主)に残る(であろう)利益、というイメージでいいのかなと思います。
この数字は、証券アナリストなどが使うような正確な数字には必ずしもならないそうです。
しかし、バフェットは「厳密に計算して間違うよりも、おおまかにだが、正しい方がいい」と言います。
事業から将来にわたって生み出されるオーナー利益の総額を、適切な割引率で割り戻して算出した、その事業の「現在価値」を使って、企業の本質的価値を測るとのことです。
現在価値、というのは、将来受け取る利益を現在の価値に引き直したものを指します。
例えば、
- 今日100万円もらえる
- 1年後に100万円もらえる
この2つがある場合、みなさんはどちらを選びますか。
おそらく大半の方が、1を選ばれるのではないでしょうか。
つまり、今日もらえる100万円と、1年後にもらえる100万円は、価値が違うんです。
例えば、今日もらえる100万円を、年利3%で運用できれば、1年後には103万円になります。
この場合、今日もらえる100万円は、1年後の103万円と同じ価値、ということになります。
これを、企業の事業から生み出される将来のオーナー利益の総額を何らかの利率で割り返して、今日現在の価値を算出することで、企業の本質的価値がわかる、というものです。
この現在価値の算出に使う数式は、企業買収のときにその企業の価値を算出するのにつかわれる手法とほぼ同じで、この点からもバフェットが、企業買収と株式投資を同じに見ていることがよくわかります。
このようにして算出した企業/事業の現在価値と現在の株価/時価総額を比較して、企業の本質的価値に対して割安な価格で取引されている企業の株を買う、という投資判断をする、というわけです。
まとめ
今回は、ダイヤモンド社から出版されている「株で富を築くバフェットの法則[最新版]」(ロバート・G・ハグストローム著、小野一郎訳)について紹介いたしました。
この本は、僕が米国株投資を始めるきっかけとなった本で、今でも自分のバイブルのような感じで、時々見返しています。
みなさんもこの本を読んで、バフェットの投資法を使って株で資産を築き、より豊かで自由な人生を目指してみてもいいかもしれません。
今回は以上になります。
参考までに、同じくバフェットの投資法に関するほかの本や記事も下に載せておきます。また、今回紹介した本のDVD版も出ています。動画の方がわかりやすそう!という方は、DVD版もいいかもしれません。⇒【DVD】株式投資最強の黄金律 バフェットの法則[吹替版]
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もまたよろしくお願いします!
※本記事は、あくまで本の紹介を目的としたもので、特定の投資手法などを推奨する意図のものではありません。あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。
(参考)
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